インクジェット技術とは
ピエゾインクジェット
圧電材料であるピエゾセラミックスは電圧が加わると伸び縮みします。この伸縮を利用して、液の入った小さな部屋を外部から機械的に変位させ、内部に圧力波を形成し、この圧力波により液滴を微細なノズルから吐出させます。電磁バルブ方式のように一定の圧力を常に加えておく必要はありません。また、液はノズル先端に形成されるメニスカス部の毛管力により自動で補給されます。従って非常に簡便な機構によって液の吐出と補給が可能となります。バブルジェットまたはサーマルジェット方式はピエゾ方式とは吐出原理が全く異なり、液中にあるヒーター表面を瞬間的に300℃に加熱し、ヒーター表面で発生する沸騰による気泡発生を利用して、液を吐出させる方法です。印刷用途以外では、吐出可能な液種が限定されることや熱による影響が懸念されるため、ほとんど実用化されていません。
特徴を整理すると
- ①液滴をデジタルデータに基づいて任意のタイミングで任意の数だけ形成できる
- ②安定吐出モードでは液滴量のバラツキはほとんど無く、±1%以内
- ③液滴は空間を飛翔するため、対象物に対して非接触で着滴できる
- ④1秒間に2K~50K(個/ノズル)の大量の液滴を形成できる
ピエゾ式インクジェットの特徴としては
- ①寿命が長い 通常100億(滴/ノズル)以上
- ②多様な液が使用可能
- ③1種類のヘッドで液滴量が大きく異なる液滴を形成できる
良いことばかりではありません
- ①粘度が高い液は飛ばしにくい
- ②装置化にあたっては様々なノウハウを必要とする
- ③現象の観測や計測が難しい
- ご安心下さい。
- マイクロジェットは上記の点に関して、解決方法をご提案できます。